平原の穴新洞部発見の報告


はじめに

 平原の穴は秋吉台(東台)の南端部,平原ドリーネの縁に開口する横穴である.石灰岩体と沖積平野との境界に位置し,洞内には多数の非石灰岩礫や洞奥方向に向かうスカラップなどが観察されることから,基本的に吸い込み穴として機能していた穴と考えられる.この穴は秋芳洞第7新洞の南に位置し,秋芳洞との関連が示唆されている洞窟である.

 山口大学洞穴研究会では,1999年末からこの洞窟の調査・測量を開始しているが,12/25に行われた探検で今まで報告に無かった新洞部を発見したので報告する.

新洞部概要

 新洞部は,従来知られていた最奥部とされる天井の低い通路から続く.写真は新洞部の狭いパッセイジである.天井高は30cm程度幅2m程度の洞が80−100m程続く.洞の向きはほぼ北〜北北東である.洞床は非石灰岩礫からなり,入洞時には雪解け水が流れ込むために水流が見られた.この狭いパッセージはしばしば非常に天井が低くなり,床を掘りながら進まなければならなかった.




 狭いパッセイジ進むと,やがて洞床の礫の表面にカルサイトの析出が見られるようになる.そして突然わずかにルートをそれる位置にドームが現れる.ドームの直径は5m,洞床はシルト〜砂質堆積物からなり,天井高は10m以上である.洞壁を数m登って見たが,側方に伸びる支洞などは見られなかった.


ドームの端から再び狭い洞がつづき,数mで水没していた.入洞時には水流が多く,渇水期には通過可能になる可能性もある.



戻る